松倉城と八幡山段城<仮称>

丹波は絶好の登山シーズンだが:とうとう松茸山のシーズンともなって入山禁止・11月中旬に解禁されても、続いて今度は狩猟シーズンで春先まで登山・山城探索には心落ち着かない季節に入ってしまいました・・・・
その前に尾根続きに約2時間ほどで周れる二つの山城を先週再訪してきた。
R483号(北近畿豊岡自動車道)の青垣ICを降り、道の駅側からR427号交差点に向かう西方・旧佐治川(加古川上流)沿いが丹波市青垣町佐治:嘗ての延喜式:山陰道(出雲道)兵庫丹波最後の駅屋(”うまや”の佐冶宿)。全国「足立」姓の元祖足立左衛門尉遠政が築いて本拠とした山垣城も、丹波へ来住当初は此の佐治郷小倉に岩本城(足立館)を築いたのが始まり。
  松倉城主郭の秋葉社の背後に大土塁と堀切がある
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佐治宿を抜け出ると、青垣IC・道の駅側からの県道7号が合流・遠阪川沿いに遠阪峠を越えて但馬に向かう街道筋(R427号)。足立氏勢力は佐治から遠阪川沿いに佐治城・小和田城田ノ口城・遠阪城等の城砦群を築いています。遺跡分布地図等には本拠の山垣城とは遠阪川・但馬街道(R427)を挟んで砦規模の松倉城が記されているが、遠坂小学校・八幡神社背後から丹波富士:大箕山へと繋がる尾根南先端部丘陵上に存在する城址遺構はノーマーク。
松倉城の大土塁と堀切(中央部に主郭の秋葉社が見える)
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郷土誌等の地方史誌類や遺跡分布地図にも標記が無く、足立氏関連資料にも城の存在を見ないが、手つかずの・しかも遺構の保存状態の良い城郭の一つ八幡山段城(八幡ヶ段城)<仮称>ホームページは→http://kirinosato.fc2web.com/TANBAhatiman-dan.html#hachiman を以前に紹介しています。縄張りも兵庫丹波の城としては余りお目にかかれない特異な堀切は、主郭櫓台大土塁背後の尾根幅一杯に掘りきられているが、尾根両端左右には土橋を渡し竪堀となって斜面に落ち込む。土橋部分に石積が観られ土橋付き堀切というより箱堀状。  
  八幡山段城:箱堀外の小曲輪土塁と堀切
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登城ルートから曲輪に入る虎口近くの曲輪切岸にも石積み、主郭背後の尾根続き、大土塁と箱堀・更に土塁曲輪を介して空堀があり、二重堀切で防御性を高めている。遺跡の存在は知られず城史も不明。松倉城と共に眼下の但馬・山陰街道の要衝監視目的の城砦ながら、遺構の残存状態は良い。  
  八幡山段城主郭と一ノ曲輪
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八幡山段城(八幡ヶ段城)は大箕山の北方・4等三角点峰稲土543m峰から東へ伸び出す尾根先に在り、東山麓は要衝に、南山麓が青垣町稲土(稲土城・小稗城等が在る)から山垣への山越えルートでR427号に出る間道を監視する位置に在る。山越えルートが高低差も少なく傾斜も緩やかそうな大箕山との鞍部を越えれば足立氏一族の菩提寺:報恩寺へ降りてくるが、国境越え等に規制のない?領内通行に:わざわざ比高も有り、急斜面となる543m峰直近を通るルート取りは不可解。<国土地理院地図参照>
 八幡山段城:大土塁と堀切(箱堀)南端の石積み土橋
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足立氏領内の稲土側から三角点峰543mを越える尾根筋先端に位置する松倉城だが、八幡山段城〈仮称>の出曲輪的存在に思え、両城郭は背後の堀切を越え尾根続きで繋がる。単郭・連郭の違いはあるが虎口形状等縄張りの違いから、八幡段城は黒井城攻めに城の背後を厳重にした丹波攻略前後の明智側の陣城だったか?。
同様に遺跡分布地図の空白地・存在は無い隠れ谷砦(鴨内城)<仮称>も正面の街道側ではなく、背後の丘陵側に低土塁が築かれている。峠を越えると市島町。余田城・上鴨坂城。徳尾砦等の余田氏残党を警戒したものか?。
  同:箱堀北東端の土橋石積み痕?と外側小曲輪と土塁
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足立氏と共に丹波の古豪:芦田氏の領地から福知山市へ抜ける穴裏峠付近の丘陵上にも遺跡分布地図にはノーマークだが、瑞雲寺城A・B・C<各仮称>・滝ノ奥砦<仮称>・穴裏峠城<仮称>が広範囲に点在する。これ等の城砦群の中でも大規模な穴裏峠城も、急拵えの城らしいが芦田氏本拠の東芦田城(小室城)近くに、これ程の城砦群が眠っていること自体、芦田氏勢力が福知山市側・和久川流域に勢力を張っていた頃の古城砦と、丹波平定前後の明智方の陣城が混在しているものとも・・・?思えてきた。
松倉城と八幡山段城の位置は先の各城のブログ内の添付マップを参照して下さい

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