岩屋山「石龕寺城」Ⅳ 丹波市山南町 7

石龕寺城(岩屋城・三輪城)は兵庫県の城としては認知されているが「丹波志」にも記述の足利尊氏・義詮父子所縁の”石龕寺城と呼称するには少し違うのでは?…と岩屋山「石龕寺城」Ⅲには記した。中世:丹波氷上郡内を勢覇した赤井・荻野氏以前の権力者の築城なら解るが…丹波国氷上郡の井原荘・栗作荘(山南町):沼貫荘(氷上町):新屋荘(現:柏原町)…等の各領主境界三方(別称:三輪城の起りか?)に通じるが、
 岩屋と金屋間の峠(廃道)から寺坂峠へ
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険しく高く・遠い山上部だけに築城目的・何時!・誰によるものか?、一豪族の領内監視や守備するには遠く高い場所だけに疑問。仁木頼章が鎌倉末期:嘉暦2年(1327)丹波国守護となって創築したとは?南北朝期以前に誰が守護職を任じたのか?…、尊氏より丹波守護に任じられたのは建武3年(1336)。佐野城の再建は暦応2年(1339)と云い佐野城が現:高見城とも、三輪城(石龕寺城・岩屋城)とも思えない。
 金屋集落奥の貯水池造成等で発見された古い石標(左 岩屋・右 やま)
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石龕寺奥の院周辺の多くの僧堂を城郭化して仁木頼章を守将に尊氏父子を守護したのが石龕寺城(奥の院)だったと。正平9年(文和3:1354)南朝の山名時氏/師氏父子が京都へ攻め上ったとき(太平記31巻)丹波守護:仁木頼章が城下の通過を傍観していただけと…ルートが柏原ー鐘ヶ坂-篠山ではなく・氷上回廊を抜け篠山に向かう旧延喜式山陰道なら佐野城(氷上町)ではなく
 石龕寺に遁れる足利尊氏伝承の十三塚
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石龕寺城(山南町)側が適地に想える…年代的には康永2年(1343)山名時氏が丹波守護・観応1年(1350)には久下頼直が時氏の丹波守護代に就いている。尊氏は翌:観応2年 1351)桃井の合戦に山名氏・弟直義との戦い、その前:建武の乱(1336)に敗走し二度石龕寺入り。高見城の前身:佐野城主仁木頼章は丹波守護に就いているが、
 寺坂峠城:主郭北斜面の上り土塁状を挟む左右は空堀
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同年足利義詮逗留の間に砦規模とは云え石龕寺城(岩屋城)が築城されたとは?。文和1年(1352)には高師直の子:師詮(もろあきら)が丹波・丹後・但馬の守護に任じられている…が、文和4-貞治2(1355-63)の丹波守護は三度目:仁木頼章・頼夏(養子)・義民と続き…めまぐるしく年代の説明が前後して解り難く申し訳ない。
 寺坂峠城:寺坂峠から堀切土橋を主郭へ・右手は奥の院側を警戒する塹壕状空堀
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仁木氏が去り再び山名時氏・氏清が丹波守護となった貞治・明徳(1364-91<明徳の乱に敗死>)・守護が細川氏になってからも?、玉巻城の久下氏が高見城を預かっていた様なので、此の時期に高見城から尾根伝いに玉巻城や久下氏本拠の金屋に至る尾根筋に石戸山城・岩屋城(三輪城)・頭光嶽城の城塞群が築かれたと推察します…!!。

  岩屋城(三輪城)・頭光嶽城中程を区分する土橋付堀切が二本!!
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石龕寺城周辺の城郭は足利尊氏に関連する”建武3年-観応2年”の臨戦的な守備堅めの城郭としての「奥の院」、久下氏本拠の山南町久下の金屋からは直接奥の院へ通じる寺坂道の峠越えに、南口を堅めて久下氏が守備し監視する!?南大戸(表門)に番所を兼ねた?寺坂峠城が、北尾根続きには石龕寺城(奥の院)の背後に位置する頭光嶽城は詰城を兼ねて築かれたものか?。
 頭光嶽城:北尾根筋東側曲輪から主郭東面に数本の竪堀をみる
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ブログに一連の”岩屋山「石龕寺城」”は尊氏父子が入った奥の院「石龕寺城」であり、石龕寺城(三輪城)・玉巻城や、尾根続きの久下氏の詰城的存在石戸山城・頭光嶽城・寺坂峠城は何れも城郭遺構として未調査・未認可の為、現存遺構状態からは室町期の高見城塞群としては、氷上南端に位置して播磨国から氷上郡内に入る重要拠点であり、氷上回廊…等の眺望は良好・監視・通信機能としても良好なのだが、
  頭光嶽城:主郭東面に数本の竪堀
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当然城史不明・大正~昭和期の鉱山開発・無線中継施設・送電線鉄塔敷設等で往時遺構の痕跡も欠損・消滅…。尾根で繋がる近接する三輪城-頭光嶽城と寺坂峠城が、城域中程を堀切で分けた一城別郭なのか?も不詳ながら紹介していきたいのだが推測では”お怒り”を買うことになりそうなので、黒井城支城の高見城と其の枝城の岩屋城(三輪城)城塞群として紹介していきたい(未定)。

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